Sanseido Dictionary
かは
かは (連語 )〔係助詞 「か 」に係助詞 「は 」の付いたもの 〕文中にある場合には種々の語に付き ,係り結びの関係で結びを連体形で止める 。文末にある場合には ,体言またはそれに準ずる語 ,体言に断定の助動詞 「なり 」の連用形 「に 」の付いたものに付く 。① 詠嘆を含んだ疑問の意を表す 。「はちす葉の濁りにしまぬ心もて何 ―露を玉とあざむく 」〈古今和歌集 夏 〉「いづこにおはします神仏に ―」〈更級日記 〉② 反語の意を表す 。「逢ふことも涙にうかぶわが身には死なぬ薬も何に ―せむ 」〈竹取物語 〉「家にあり人に交はるとも ,後世を願はんに難かるべき ―」〈徒然草 58 〉