Sanseido Dictionary
がえ
がえ がへ (終助 )〔上代東国方言 〕文末にあって ,反語の意を表す 。「上毛野 (かみつけの )佐野の舟橋取り放し親は離 (さ )くれど吾 (わ )は離 (さ )かる ―」〈万葉集 3420 〉「厩なる縄絶つ駒の後る ―妹が言ひしを置きてかなしも 」〈万葉集 4429 〉〔(1 )格助詞 「が 」に 「上 」の意の体言 「へ 」が付いた語からの転かといわれる 。(2 )「やは 」または中古以後に見られる 「かは 」に相当する 〕 →がえ (連語 )
がえ
がえ ―へ (連語 )〔格助詞 「が 」に 「上 」の意の体言 「へ 」が付いたもの 。上代東国方言 〕…するうえに 。…する一方で 。「赤見山草根刈りそけ逢はす ―あらそふ妹しあやに愛しも 」〈万葉集 3479 〉