Sanseido Dictionary
けれども
けれども 1 (接続 )〔接続助詞の 「けれども 」から 〕① 上に述べたことやそれから予想されることと反対 ,不釣り合い ,不調和なことを以下に述べることを示す 。しかし 。だが 。だけど 。「たしかにとても安い 。―品質はどうだろうか 」② 一つの事柄を一応そうだと認め ,しかしさらに同類の事柄を対比的にあげるのに用いる 。「京都もいい 。―,奈良もまたいい所だ 」③ 相手の発言を受けて ,以下その意見に異議を述べることを示す 。「―ね ,こういう例もあるから必ずしも君のいうとおりにはならない 」〔くだけた言い方では ,「けれど 」「けど 」「けども 」などの形が使われる 〕
けれども
けれども 〔形容詞活用の已然形語尾 「けれ 」に接続助詞 「ども 」が付いたものから 〕一 (接助 )活用語の終止形に接続する 。① ある事柄に ,それと逆の ,または関係のうすい事柄を結びつける 。「登りは苦しい ―,山頂はすばらしい 」「ちょっと淋しそうな顔だ ―,美しい人だ 」② 前置きを本題に結びつける 。「つまらない物です ―,お受け取りください 」「勝手な言い分です ―,帰らせてください 」③ 二つの事柄を単に結びつける 。「本が届いている ―,支払いはすんだの 」「日本の象徴という ―,富士山はほんとにすばらしい 」二 (終助 )活用語の終止形に接続する 。① 事実とは反対の事柄を願う気持ちを表す 。「もうすこし背が高いといいのだ ―」② 実現しそうにない ,はかない願いを表す 。「ちょっとでも晴れてくれるとありがたい ―」③ 軽蔑し ,軽んじる気持ちを添える 。「どうせろくなことはあるまい ―」④ はっきり言わず ,遠回しに述べる気持ちを表す 。「そろそろお時間です ―」〔くだけた言い方では ,「けれど 」「けども 」「けど 」などの形で使われることが多い 〕