Sanseido Dictionary
だろう
だろ ◦う (連語 )〔断定の助動詞 「だ 」の未然形 「だろ 」に推量の助動詞 「う 」の付いたもの 〕体言およびそれに準ずるもの ,副詞 ,動詞 形容詞および一部の助動詞の終止形に接続する 。① 話し手の推量や想像などを表す 。「今夜は冷えこむ ―◦う 」「この痛みも今がとうげ ―◦う 」「みんな入学式に行くの ―◦う 」② 疑問詞や終助詞 「か 」を伴って ,疑問や反語の意を表す 。「到着するのは何時ごろ ―◦う 」「こんな調子で今月中に出来上がる ―◦うか 」「そんな話ってある ―◦うか 」③ 仮想の事柄であることを表す 。「彼のことだ 。立派にやりとげる ―◦うことはまちがいない 」④ (「だろうに 」の形で )事実に反する仮想を述べる 。「もう少しがんばれば ,何とかなった ―◦うに 」⑤ (多く上昇調のイントネーションを伴って )相手に対して ,念を押したり同意を求めたりする気持ちを表す 。「今になってそんな事を言ったら ,僕が困る 。君だって男 ―◦う 」〔(1 )現代語では ,助動詞 「う よう 」がもっぱら意志を表す用法に限られてきているのに対して ,「だろう 」は推量を表す言い方として一般に用いられる 。(2 )助動詞 「だ 」は体言に接続するだけで ,活用語に付かないのに対して ,「だろう 」は体言にも活用語にも接続する 。(3 )「だろう 」は ,右のように ,独自の意味 用法をもつに至っているので ,これを一語の助動詞として扱う立場もある 。(4 )「だろう 」の成立は近世江戸語においてである 〕
だろう
だろ ◦う (連語 )〔過去の助動詞 「だ 」の未然形に推量の助動詞 「う 」の付いたもの 〕 →たろう (連語 )