Sanseido Dictionary
てから
てから (連語 )〔接続助詞 「て 」に格助詞 「から 」の付いたもの 。上に来る語によっては 「でから 」となる 。近世以降の語 〕動詞の連用形に付いて ,全体で一つの接続助詞のように用いられる 。① 「…から後 」の意を表す 。「少したっ ―,彼も出ていった 」「降りる方がすんでからお乗り下さい 」② 逆接の意を表す 。…ても 。…たところで 。「請出して其の後 ,囲うて置か内へ入るるにし ―,そなたは何と成ことぞ 」〈浄瑠璃 心中天網島 中 〉「余所の銀 (かね )盗むにこそ ,知れ ―大事ない 」〈浄瑠璃 男作五雁金 〉③ 「…たりして 」の意を表す 。「そんなに涙をこぼし ―,何ぞ別にくやしいことでもあつたのかえ 」〈人情本 春色英対暖語 〉〔 ① の意の 「てから 」は ,格助詞 「が 」を伴って ,「向こうに着い ―が心配だ 」などのようにも用いられる 。このような場合の 「から 」は ,格助詞からややその用法が転じているので ,準体助詞とすることがある 。 →から 2 (準体助 ) 〕