てて
てて (接助 )〔「といって 」の意の 「とて 」の転 。近世語 〕活用語の言い切りの形に付く 。① 理由の意を表す 。…というので 。「何やら目出たい祝ひぢや ―,大きな重箱に眼へはひるやうな餅七つ 」〈浄瑠璃 菅原伝授手習鑑 〉② 逆接の意を表す 。…であっても 。「誰ぢや ―傾城に成りたうて成る者は一人もない 」〈歌舞伎 傾城江戸桜 〉