Sanseido Dictionary
である
であ る (連語 )〔断定の助動詞 「だ 」の連用形 「で 」に補助動詞 「ある 」の付いたもの 。中世後期以降の語 〕体言および体言に準ずるものに広く接続するほか ,活用語の連体形に助詞 「の 」をはさんで付く (「であろう 」の形だけは活用語に直接に付く )。① 断定の意を表す 。「一足す一は二 ―る 」「会議で決定した事項はなるべく早く周知させるべき ―る 」② (「のである 」「なのである 」の形で )原因 理由 根拠などの説明を強く述べる 。「みんなが困っているのはその事なの ―る 」「今さら言い訳の必要はないの ―る 」③ (「…であれ ,…であれ 」の形で )事柄を列挙するのに用いる 。「山 ―れ ,谷 ―れ ,ひとっ飛びに通り過ぎる 」〔(1 )現代語では 「だ 」と同じ働きをもつものとして ,「である 」全体を一語の助動詞とみる説もある 。(2 )「静かである 」「立派である 」などは ,通常 ,形容動詞の連用形 「静かで 」「立派で 」にそれぞれ補助動詞 「ある 」が付いたものと説かれる 。(3 )「である 」の打ち消しの言い方としては 「でない 」が用いられる 〕