Sanseido Dictionary
とも
とも 〔格助詞 「と 」に係助詞 「も 」の付いたものから 〕一 (接助 )動詞および動詞型活用の助動詞の終止形 ,形容詞および形容詞型活用の助動詞の連用形に接続する 。① 現代語では ,やや文章語的表現の場合に用いられる 。ある事柄に関係なく ,他の事柄が成り立ったり進行したりする意を表す 。逆接の仮定条件を表す用法 。たとえ …ても 。…ても 。「何を言おう ―,むだだ 」「理論は正しく ―,現場には向かない 」「ちはやぶる賀茂の社の姫小松よろづ代経 (ふ )―色はかはらじ 」〈古今和歌集 大歌所 〉時間的 空間的な量のおおよそを表す 。この場合には ,量を表す副詞に付くことがある 。「遅く ―明日の夕方にはできます 」「多少 ―疑義は残る 」② 既定の事柄を仮定条件として示し ,後の事柄を強めて表す 。…ではあるが 。たとえ …であっても 。「楽浪 (ささなみ )の志賀の大わだ淀む ―昔の人にまたも逢はめやも 」〈万葉集 31 〉 →ても (接助 ) 二 (終助 )活用語の終止形に接続する 。強い断定でもって言い切る場合に用いる 。「『ほんとに行くのか 』『行く ―』」「そうだ ―。昔はよく勉強したものだ 」〔 2 は近世以降の用法 〕
とも
とも (連語 )〔格助詞 「と 」に係助詞 「も 」の付いたもの 〕① 「と 」で受ける語を強めて言い表す 。「君 ―お別れだね 」「市長 ―あろう人がなんということだ 」「長し ―思ひぞはてぬ昔よりあふ人からの秋の夜なれば 」〈古今和歌集 恋三 〉② 同じ語を重ねて強調する場合 ,その間に入れる 。「又蝶は捕ふればわらは病せさすなり 。あなゆゆし ―ゆゆし 」〈堤中納言物語 虫めづる 〉
Sanseido Wisdom Dictionary
とも
とも 【友 】a friend . (⇨友達 , ⇨仲間 )
とも
とも 【供 】【付添人 】an attendant . (⇨御供 )
とも
とも 【艫 】【船尾 】a stern (↔ a bow /báu /) .