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Sanseido Dictionary

まうし

まうし 助動 活用 まうく (まうかり ) まうき まうけれ まく憂し の転 。まくほし まほし の類推によって生じたもの 。中古中期から中世前期まで用いられた 〕打ち消し希望の助動詞 。動詞の未然形に接続する 。「まほし 」の反対語で ,「…したくない 」の意を表す 。この君の御童姿いと変へ まうく 思せど ,十二にて御元服し給ふ 源氏物語 桐壺 髪いと長き女をかき給ひて ,鼻に紅 べに をつけて見給ふに ,かたにかきても見 まうき さましたる 源氏物語 末摘花 〔(1 )この語の用例はあまり多くない 。終止形の例は見当たらない 。(2 )中世には連用形に付いた例もある 。玉の台と住まひし海人苫屋も住み まうく ,渚を洗ふ浪の音も折から殊に哀れなり 平家物語 六本 延慶本