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Sanseido Dictionary

まで

まで 副助 体言またはそれに準ずるもの ,活用語の連体形 ,助詞などに接続する 。場所や時間などに関して ,動作 作用が至り及ぶ限度 到達点を示す 。東京からホノルル 飛行機で行く この事は後世 語り伝えられるであろう 天飛ぶや鳥にもがもや都 送りまをして飛び帰るもの 万葉集 876 動作 作用の至り及ぶ程度を表す 。ほど あく 実験を続ける からだがへばって動けなくなる 頑張るつもりだ 秋や来る露やまがふと思ふ あるは涙の降るにぞありける 伊勢物語 16 事態の及ぶ範囲がある限界にまで達することを表す 。さえ ちまた の風 寒く感じる 子供に 笑われる あやしの法師ばら 喜びあへり 源氏物語 賢木 それ以上には及ばず ,それに限られる意を表す 。…にすぎない 。だけ 合格したのは運がよかった 改めて言う もないが ,これは危険な仕事だ 我は使 でこそあれ ,罪のないと云ふ事は我は知らぬ者ぢやぞ 蒙求抄 7 文末にあって ,終助詞的に用いられ ,意味を強め確認する気持ちを表す 。中世後期以降の用法 。とりあえず御礼の言葉 これは念のため言っておく ああ ,ほんにどこでやら落してのけた 。誰ぞ拾 ひろ たか知らん 浄瑠璃 心中天網島 〔上代東国方言ではカ変動詞には終止形に付く 。難波道を行きて来 (く )と我妹子 (わぎもこ )が付けし紐 ひも が緒 (お )絶えにけるかも 万葉集 4404 までに までも