Sanseido Dictionary
万葉仮名
まんよう がな ―えふ ― 0 3 【万葉 《仮名 》】〔万葉集に多く用いられたところからの名 〕日本語を表記するために表音文字として用いた漢字 。平仮名 片仮名ができる以前 ,漢字の音や訓によって 「波流 (春 )」「八間跡 (やまと )」のように ,その漢字本来の意味とは異なる日本語の音を書き記したもの 。漢字の音を用いた音仮名 ,漢字の訓を用いた訓仮名 ,戯書などがある 。普通は ,一字で一音節を表すものをいう 。五世紀頃の金石文に見え始め ,上代には日本語を表記するのに広く用いられた 。中古において平仮名 片仮名が発達した後も ,漢文訓読 宣命 真名本などに使われた 。真仮名 。男仮名 。