Sanseido Dictionary
中世語
ちゅうせい ご 0 【中世語 】国語史の上での中世 ,すなわち鎌倉 室町時代の言語をいう 。院政時代の言語をこれに含めることもある 。貴族や僧侶のほか ,武士や庶民の言葉も知られる 。前期の鎌倉時代は前代の言語の影響が強いが ,連体形で文を終止することが一般的になり ,係り結びも次第に乱れた 。南北朝時代以降の後期の室町時代には ,口語と文語とがはっきり別れ ,敬語法も次第に複雑化した 。ジとヂ ,ズとヅやオ段長音の開合も一部で混同が始まり ,また連声もかなり行われた 。