Sanseido Dictionary
仮名草子
かなぞうし ―ざうし 3 【《仮名 》草子 】① 江戸初期に行われた仮名または仮名交じり文の物語 小説 教訓書 地誌 遊女評判記などの総称 。実用性 教訓性 娯楽性などを特色とする 。作者に浅井了意 鈴木正三 (しようさん )らがあり ,作品に 「清水物語 」「竹斎 」「恨之介 」「東海道名所記 」など多数がある 。室町時代の御伽草子 (おとぎぞうし )のあとを受け ,西鶴の 「好色一代男 」に始まる浮世草子へ連なる 。② 仮名文もしくは漢字仮名交じり文で書かれた草子類の総称 。