Sanseido Dictionary
但し
ただし 1 【但し 】(接続 )〔副詞 「ただ 」に助詞 「し 」の付いた語 〕一 上に述べたことについて条件や例外を付け足すときに使う 。しかし 。だが 。「明日 ,運動会を行う 。―,雨天の場合は中止する 」「全員集合せよ 。―,病気の者は除く 」二 ① 「ただ 」を強めた語 。「男女十余人皆 ,其の難にあひて …更にたのむ所なし 。―,三宝の加護に非ずは ,誰か此の難を助けんと思ひ得て 」〈今昔物語集 12 〉② 前文に対する疑問 推量などの文を導くために使う 。もしかしたら 。「十月を神無月と云ひて ,神事にはばかるべきよしは記したるものなし 。…―,当月諸社の祭なき故に ,この名あるか 」〈徒然草 202 〉③ ところで 。さて 。「―,この大臣 (おとど )は …清和天皇のおほぢにて 」〈大鏡 良房 〉④ それとも 。あるいは 。ただしは 。「酒が飲れぬか ,せめてひとり成とも出ぬか ,―かへれといふ事か 」〈浮世草子 好色一代女 5 〉