Sanseido Dictionary
余る
あま る 2 【余る ・剰 る 】(動 ラ 五 [四 ])① 必要な数量を引いたあとにまだ残りがある 。「会費が ―る 」② 数量がある基準を上回る 。「千人に ―る希望者 」「背丈に ―る深さ 」③ 余分にありすぎたために ,かえって悪い結果になる 。「勢い ―ってひっくり返る 」「かわいさ ―って憎さ百倍 」④ 限度 程度を超えている 。「手に ―る難題 」「目に ―る振る舞い 」「身に ―る光栄 」「田舎人の歌にては ―れりや足らずや 」〈伊勢物語 87 〉⑤ 割り算で ,割り切れずに余りがでる 。「一〇を三で割ると一 ―る 」〔(1 )「余す 」に対する自動詞 。(2 )動詞 「あまる 」は必要量を消費したが残余が出た場合 ,すなわち ,余分が生じたときに用いる 。それに対して 「のこる 」は物に残余が出た場合にも ,人が意図的に残留する場合にも用いる 〕慣用 言葉に ―思案に ―十指に ―力に ―手に ―人目に ―身に ―目に ―