Sanseido Dictionary
使う
つか う つかふ 0 【使う ・遣う 】(動 ワ 五 [ハ 四 ])① ある目的のために物や体を利用する 。《使 》「サッカーでは手を ―ってはいけない 」「通勤に車を ―う 」② 物を ,それ本来の用途に用いる 。《使 》「扇子を ―う 」「食後に楊枝を ―う 」③ 手段として術 技 (わざ )を行う 。「トリックを ―う 」「仮病を ―う 」「居留守を ―う 」④ 頭脳 神経などを働かせる 。「頭を ―え 」「対人関係に神経を ―う 」⑤ 物 金 時間などを費やす 。消費する 。「この冬は石油を去年の倍も ―った 」「時間をうまく ―う 」「体力を ―う仕事 」⑥ ある行為をする 。「手水 (ちようず )を ―う 」「弁当を ―う 」「産湯 (うぶゆ )を ―う 」⑦ 人などを働かせる 。人を働かせて自分の目的を果たす 。また ,奉仕させる 。《使 》「人を ―って急いで仕上げる 」「頼朝をたのまば助けて ―はんはいかに 」〈平家物語 12 〉人形 動物などを自分の意図どおりに動かす 。あやつる 。《遣 》「猿を ―う 」「蛇を ―う 」「文楽の人形を ―う 」可能 つかえる 慣用 顎 (あご )で ―色目を ―気を ―空 (そら )を ―出しに ―馬鹿と鋏は使いよう 表記 つかう 《使 ・遣 》「使う 」は “物を役立てる 。人に用事をさせる ”の意 。「道具を使う 」「通勤に車を使う 」「居留守を使う 」「人を使う 」「遣う 」は “あやつる 。金や時間を費やす ”の意 。「蛇を遣う 」「文楽の人形を遣う 」「言葉を遣う 」「無駄に大金を遣う 」