Sanseido Dictionary
偕老同穴
かいろう どうけつ ―らう ― 0 【偕 老同穴 】① 〔「同穴 」は 「詩経王風 ,大車 」の語 。生きている時はともに老い ,死んでからは同じ墓に入る ,の意 〕夫婦が愛情深く固く結ばれていること 。「―の契りを結ぶ 」「主人が ―を契つた夫人の脳天の真中には真丸な大きな禿がある 」〈吾輩は猫である 漱石 〉② カイロウドウケツ科の海綿動物の総称 。形は花瓶状 円筒状などで ,長さ3 ~80 センチメートル 。細かい籠 (かご )の目状の組織からできている 。100 ~1000 メートル の深海の泥中に直立する 。体腔内に雌雄一対のドウケツエビがすんでいることがあり ,このエビは生涯外へ出ることなく一緒にすむことから 「偕老同穴 」の名がつけられたが ,現在では海綿の方の名となった 。ビーナスの花籠 。