Sanseido Dictionary
八文字屋
はちもんじや 【八文字屋 】江戸時代 ,京都にあった書店 。はじめ浄瑠璃本を出版したが ,三代目八左衛門 (自笑 )の代になってから歌舞伎狂言本 役者評判記を出し ,さらに江島其磧と結んで浮世草子を刊行して大いに隆盛を極めた 。自笑以後は其笑 瑞笑 (ずいしよう )と受け継がれ ,1767年二代目自笑の代に店を閉じた 。
八文字屋自笑
はちもんじや じしょう ―じせう 【八文字屋自笑 】[?〜1745 ]江戸中期の戯作者 書肆 (しよし )版元 。京都の人 。本名 ,安藤八左衛門 。役者評判記 歌舞伎狂言本などを出版 。また ,江島其磧を代作者として浮世草子を刊行し ,一時其磧と不和に陥ったが ,和解以後二人の合作形式により発表した 。
八文字屋本
はちもんじや ぼん 0 【八文字屋本 】八文字屋から出版された本 。特に浮世草子をさすが ,広義には同期同種の他の書肆のものも含める 。元禄 (1688 〜1704 )末から明和期 (1764 〜1772 )にかけて出された 。江島其磧の 「傾城色三味線 」「世間子息気質 」などが代表作 。