Sanseido Dictionary
印籠
いんろう 0 3 【印籠 】① 江戸時代 ,武士が裃 (かみしも )を着たとき腰に下げた小さな容器状の装身具 。左右両端に紐 (ひも )を通して緒締めで留め ,根付 (ねつけ )を帯に挟んで下げる 。室町時代に印や印肉の器として明 (みん )から伝わり ,のち薬を入れるようになった 。三重 五重の円筒形 ,袋形 ,鞘 (さや )形などがあり ,蒔絵 (まきえ )堆朱 (ついしゆ )螺鈿 (らでん )などの精巧な細工が施されているものが多い 。② キュウリ ,ウリ類やイカなどの材料の中に他の材料を詰め , ① のような形にした料理のこと 。蒸し物 ,漬け物 ,鮨 (すし )などがある 。