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Sanseido Dictionary

参る

まい まゐる 1 参る 五 [四 ](まゐ )(い )の転 〕自動詞 行く 」「来る 」の意の謙譲語 。動作の及ぶ相手を敬う 。聞き手と動作の及ぶ相手とが一致している場合に用いられる 。また明日二時に ります お客さま ,お迎えの車が りました はい ,すぐにそちらへ ります 行く 」「来る 」の意の丁寧語 。聞き手への敬意をこめていう 。駅までご一緒に りましょう このバスは市役所へ りますでしょうか 神社 寺院や墓へ行って拝む意の謙譲語 。もうでる 。参詣する 。お参りする 。菩提寺に 行く 」「来る 」意の尊大語 。上位者が下位者の行為を低めていう 。わしはあとから行くからお前は先に 早くこちらへ 相手の力や能力に負けて降参したということを相手に表明する語 。『どうだ ったか 』『うん った 』おみごと ,りました 貴兄の卓説には りました 事態に対応できなかったりして ,困惑 閉口している気持ちを表す 。彼のせっかちには るよ ったなあ ,この渋滞には 困難な状況にあって ,肉体や精神が弱る 。徹夜続きで体が ってしまう 激務で神経が 今年の夏の暑さには った (多く相手を卑しめて )死ぬ ついに彼も ったか (多くは 「まいっている 」の形で )ある異性にすっかりほれる 。彼は奥さんにぞっこん っている 彼はあの子の魅力にすっかり っているらしい 補助動詞 動詞の連用形に助詞 「て 」の付いたものに付いて ,補助動詞 行く 」「来る 」に謙譲の意を添えて言い表す 。早速品物を持って ります 田舎から出て りましたばかりで ,とんと勝手がわかりません 貴人のいる場所 ,貴い場所へ移動する 。春宮 とうぐう の生れ給へりける時に りてよめる 古今和歌集 賀詞 とく装束 (そうぞ )きてかしこへお 蜻蛉日記 行く 」「来る 」の意の謙譲語 。古くは聞き手と動作の及ぶ相手とが一致しない場合にも用いる 。前の川原へ りあはん 徒然草 25 その有りさま ,りて申せ 徒然草 238 貴人に奉公するためにそのもとへ行く 。出仕する 。宮に初めて りたるころ 枕草子 184 入内 (じゆだい )する 十六にて故宮に り給ひて ,二十にておくれ奉り給ふ 源氏物語 賢木 他動詞 貴人に対する下の者の動作の謙譲語 。貴人に品物を献上する 。進上する 。さしあげる 親王 みこ に馬の頭 かみ 大御酒 (おおみき )伊勢物語 82 御手水 (ちようず )とり具して りたり 落窪物語 1 箏の御琴 りたれば ,少し弾き給ふも 源氏物語 明石 貴人のために ,何らかの動作をする 。してさしあげる 。掃部司 (かもんづかさ )参りて御格子 枕草子 278 まだ大殿油も らざりけり 源氏物語 東屋 御ゆする (=洗髪 り ,御衣着かへなどし給ひて 源氏物語 (この手紙を差し上げます ,の意から )手紙の脇付に用いる語 。小春様 浄瑠璃 心中天網島 貴人の動作の尊敬語 。食う 」「飲む 」の尊敬語 。召し上がる 今は粥など りて 蜻蛉日記 ある動作をする ,または ,ある動作を受ける意の尊敬語 。夜深く ,御手水 源氏物語 須磨 大殿油短く りて御覧ずるに 源氏物語 梅枝 こよひはなほ静かに加持など りて出でさせ給へ 源氏物語 若紫 可能 まいれる