Sanseido Dictionary
叩き
たたき 3 【叩 き 】〔動詞 「たたく (叩 )」の連用形から 〕① 魚鳥の肉や獣肉などを包丁でたたくこと 。また ,そうして作った料理 。「アジの ―」カツオの表面を火で焙 (あぶ )り刺身にし ,ニンニク ショウガなどの薬味と二杯酢をかけ ,手や包丁でたたいたもの 。高知県の名物料理 。土佐作り 。② 〘建 〙 石材の表面をたたき ,細かな痕 (あと )を残す仕上げ方 。③ 門付 (かどづけ )芸の一 。江戸時代 ,京都悲田院内に住む非人頭の与二 (次 )郎の配下が ,正月 彼岸 祭礼の折などに扇子で拍子をとり口早に祝言を述べ立てて家々を回ったもの 。④ 義太夫 浄瑠璃などの曲節 。 ③ の拍子を移したものという 。⑤ 強盗 ,また恐喝をいう隠語 。
叩き
はたき 3 【叩 き 】① はたくこと 。② 長い柄の先に束ねた布や羽根を付けた掃除用具 。障子の桟や器物などのほこりを払うのに用いる 。「―をかける 」③ 失敗 。損失 。「わしが ―がまだあるわい 」〈滑稽本 浮世床 初 〉④ 「叩き込み 」の略 。