Sanseido Dictionary
合わせる
あわ せる あはせる 3 【合 わ せる ・併せる 】(動 サ 下一 )《文 サ下二 あは す 》一 ① 二つの物がすきまなくぴったりと接するようにする 。《合 》「割れた茶碗の割れ目に接着剤を塗って ,ぴったりと ―せる 」「手を ―せて拝む 」② いくつもの数 量を合算する 。足し合わせる 。《合 ・併 》「二と三を ―せると五だ 」「二人の所持金を ―せても一万円にしかならない 」③ 食品 薬品などについて ,数種類のものをまぜる 。混合する 。調合する 。「赤味噌と白味噌を ―せる 」「香を ―せる 」④ 抽象的なことについて ,二つのものが一致するようにする 。「口裏を ―せる 」「話を ―せる 」⑤ しかるべき規準 標準に一致させる 。「時計を正しい時刻に ―せる 」「帳尻を ―せる 」⑥ 正しい規準と一致しているかどうか確かめる 。「現金を帳簿の残高と ―せる 」⑦ 他とリズム テンポなどが一致するようにして ,ある動作をする 。「力を ―せて車を押す 」「声を ―せて助けを呼ぶ 」⑧ 二つのものが調和 適合するようにする 。「上着に ―せてネクタイを選ぶ 」「カメラのピントを人物に ―せる 」⑨ 異なる種類の楽器をいっしょに鳴らす 。合奏する 。「琴と笛を ―せる 」⑩ (「刀を合わせる 」などの形で )双方が刀を持って戦う 。「太刀を ―せる 」⑪ (「…と顔を合わせる 」の形で )偶然に …と会う 。「あそこでみんなに顔を ―せるとまずい 」⑫ 相撲などで ,双方を戦わせる 。「―せる行司は式守伊之助 」「十両の力士を幕内と ―せる 」⑬ 見た夢の意味を考えて吉凶を占う 。夢解きをする 。「さま異なる夢を見給ひて ,―する者召して問はせ給へば 」〈源氏物語 若紫 〉⑭ 物合 (ものあわせ )歌合 (うたあわせ )などで ,二つのものをくらべて優劣を競わせる 。「物語りのいでき始めの親なる竹取の翁に宇津保の俊蔭を ―せて争ふ 」〈源氏物語 絵合 〉二 動詞の連用形の下に付いて複合動詞をつくる 。《合 》① 物と物とを一つにする 。「二枚の布を縫い ―せる 」「原料をまぜ ―せる 」② 互いにある行為をする 。「誘い ―せて花見に行く 」「駅で待ち ―せる 」③ 偶然にある同一の状態になる 。「事件の現場に居 ―せる 」「同じ電車に乗り ―せる 」慣用 顔を ―口を ―口裏 (くちうら )を ―心を ―力を ―調子を ―帳尻を ―手を ―肌を ―額 (ひたい )を ―歩調を ―間を ―
合わせる顔がない
合わせる顔がな い 面目なくて ,その人の前に出られない気持ちだ 。