否定の否定
ひてい のひてい 【否定の否定 】〔ドイツ Negation der Negation 〕〘哲 〙ヘーゲル弁証法の根本法則の一 。事物や精神はすべて内部に自己矛盾をはらんでおり ,それによってまず第一の否定がおこる 。さらにその相対的対立そのものを否定して一段高い総合統一に導くのが否定の否定 。形式論理学での否定の否定が単なる肯定であるのとは異なり ,より豊かな内容規定へと導くものとされる 。