Sanseido Dictionary
喝食
かっしき 0 【喝 食 】〔「かつ 」は唱える意 。「しき 」は 「食 」の唐音 〕① 禅寺で食事をする時 ,食事の種別や進め方を僧たちに告げながら給仕すること 。また ,その役に当たる未得度の者 。喝食行者 。かつじき 。② 学問のために寺に預けられ , ① を務めた有髪 (うはつ )の稚児 (ちご )。③ 能面の一つで ② に似せたもの 。額に銀杏 (いちよう )の葉形の前髪を描いた少年の面 。④ 「喝食姿 」の略 。⑤ 歌舞伎の鬘 (かつら )の一 。髻 (もとどり )を結んで後ろに垂らした髪形 。「船弁慶 」の静など ,時代狂言の高位の女性に用いる 。