Sanseido Dictionary
回し
まわし まはし 0 【回し ・廻 し 】① まわすこと 。まわすもの 。「―読み 」「ねじ ―」② 順に送ること 。次に送ること 。「たらい ―」「随意講の ―始まれり 」〈咄本 醒睡笑 〉③ 順に移すこと 。「来月 ―」「翌月 ―」④ 巻きつけるようにして身に着けるもの 。下帯 。ふんどし 。力士が相撲をとるときにつけるふんどし 。しめこみ 。また ,化粧まわし 。⑤ →二重回し に同じ 。⑥ 金銭をうまく運用すること 。また ,やり繰り 。「米の売様 ,金銀の ―をだに心得たらば 」〈仮名草子 浮世物語 〉⑦ 遊女が ,数人の客をかけもちしてとること 。⑧ →回し方 に同じ 。⑨ 上方で ,白人 (はくじん ) ② ア の元締め 。「早偲ばしく詞残して ,―が方へ走り行 」〈浮世草子 傾城禁短気 〉
回し
もとおし もとほし 【回 し ・廻 し 】〔動詞 「回 (もとお )す 」の連用形から 〕① 襟もとをしめたり広げたりする ,紐 (ひも )に通した金具 。「皆水干装束にて ,―を解きて押し入れ 」〈今昔物語集 23 〉② →もとおり 3 に同じ 。節用集 文明本