塞がる

ふさが る 0 【塞がる 】（動 ラ 五 [四 ]）① 穴や開口部が詰まる 。また ，詰まって通れなくなる 。「傷口はすぐに ―った 」「紙面の穴が ―る 」「排水管が ―る 」② 開閉可能なものが閉じられる 。「満潮になると水門は ―る 」「あいた口が ―らない 」③ 他のものが占めていてはいる余地がなくなる 。「席が全部 ―る 」「今日は会議で ―っていてお目にかかれません 」「いまは手が ―っている 」④ 心配事などが胸の中にいっぱいに満ちる 。「悲しみで胸が ―る 」⑤ さえぎり止める 。「大将軍の矢面に ―りければ力及ばず 」〈平家物語 11 〉⑥ 陰陽道 （おんようどう ）で ，ふさがりの方角にあたる 。〔「塞ぐ 」に対する自動詞 〕

塞がる

ふたが る 【塞 がる 】（動 ラ 四 ）① ふさがる 。「鼻の中 ―りて ，息も出でがたかりければ 」〈徒然草 42 〉「胸 ―り悲しくおぼえ給ふままに 」〈宇津保物語 楼上 下 〉② 陰陽道 （おんようどう ）でふさがりの方角にあたる 。ふさがる 。「今宵 ，方の ―りければ ，方違へになむ行く 」〈枕草子 83 〉