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夕顔

ゆうがお ゆふがほ 0 夕顔 ウリ科のつる性一年草 。アフリカ アジアの熱帯地方原産 。茎は長く伸び ,葉は円心形 。雌雄同株 。夏の夕方 ,先が五裂した白色の花を開く 。果実は大形の円柱形あるいは扁球形で ,若いものは干瓢 (かんぴよう )の原料とし ,また食用 。熟果は器や置物に加工する 。黄昏草 (たそがれぐさ )風呂沸いて の闇さだまりぬ 中村汀女 ヨルガオの別名 。

 

夕顔

ゆうがお ゆふがほ 夕顔 源氏物語の巻名 。第四帖 。源氏物語の作中人物 。三位の中将の女 むすめ 玉鬘 (たまかずら )の母 。帚木 (ははきぎ )の巻で頭の中将の恋人常夏 とこなつ の女として登場 。のち光源氏と知り合い ,六条辺りの院に伴われた夜 ,物の怪 (け )に襲われて急死 。年一九歳 。能の一 。世阿弥作か 。三番目物 。源氏物語に基づく 。都へ上った豊後 ぶんご 国の僧が ,五条辺りで夕顔の上の跡を弔っていると ,その霊が現れ ,光源氏と契りを結んだ昔をしのんで舞い ,僧の回向 (えこう )を喜んで消える 。