Sanseido Dictionary
守る
まぶ る 【守 る 】(動 ラ 四 )① 「まぼる (守 )」の転 。「女一人 ―つてゐる男とてはなけれども 」〈浄瑠璃 大経師昔暦 上 〉② じっと見る 。「面を ―られ生き恥かく 」〈浄瑠璃 心中天網島 中 〉
守る
まぼ る 【守 る 】(動 ラ 四 ) →まもる (守 ) に同じ 。「死したる父が顔をつくづくと ―りて 」〈曽我物語 1 〉
守る
まも る 2 【守る 】(動 ラ 五 [四 ])〔「目 (ま )守 (も )る 」の意 〕① 大切な物が失われたり ,侵されたりしないように防ぐ 。「国境を ―る 」「外敵から身を ―る 」「チャンピオンの座を ―る 」「留守を ―る 」② 決めたことに背かないようにする 。「約束を ―る 」「制限速度を ―る 」「沈黙を ―る 」③ 目を離さないでじっと見る 。見守る 。「省吾の顔を ―り乍 (なが )ら尋ねた 」〈破戒 藤村 〉「月の顔のみ ―られ給ふ 」〈源氏物語 須磨 〉④ 大事にする 。世話をする 。「明け暮れ ―りてなでかしづく事限りなし 」〈源氏物語 東屋 〉⑤ 状況を見定める 。「足速 (あばや )の小舟風 ―り 」〈万葉集 1400 〉可能 まもれる
守る
も る 【守る 】(動 ラ 四 )① 注意して見張る 。番をする 。まもる 。「山田 ―る秋のかりいほに置く露はいなおほせどりの涙なりけり 」〈古今和歌集 秋下 〉② いつもそばにいて守る 。保護する 。「しらとほふ小新田山の ―る山のうらがれせなな常葉にもがも 」〈万葉集 3436 〉③ いつも見ていてすきをうかがう 。「心なき雨にもあるか人目 ―りともしき妹に今日だに逢はむを 」〈万葉集 3122 〉