Sanseido Dictionary
定家仮名遣い
ていか かなづかい ―づかひ 6 【定家 《仮名 》遣い 】藤原定家が平安後期の仮名文献をもとに 「お 」「を 」,「え 」「ゑ 」「へ 」,「い 」「ゐ 」「ひ 」の八つの仮名の使い分けを示したもの 。「お 」「を 」についてはアクセントの高低によって定めたと推定される 。定家の作と伝える 「下官集 」の 「嫌文字事 」の条に ,八つの仮名の用い方が示されている 。のち行阿 (源知行 )が 「仮名文字遣 」において 「ほ 」「わ 」「は 」「む 」「う 」「ふ 」の六字を増補し ,江戸中期まで歌人の間で広く用いられた 。