Sanseido Dictionary
寄り合い
よりあい ―あひ 0 【寄 り 合い ・寄合 】① 話し合いや親睦のために ,人々が集まること 。また ,その集まり 。「町内の ―」② 鎌倉幕府後期における事実上の最高意思決定機関 。北条氏嫡流 (得宗 )を主宰者とし ,一族や御家人の有力者から構成されていた 。③ 中世後期 ,村落共同体 (惣 郷村 )の発展に伴い成立した共同体所属の構成員による評議 談合の場をいう 。④ 江戸時代 ,三千石以上の旗本で ,無役の者 。若年寄の支配に属し ,寄合肝煎 (よりあいきもいり )の監督を受けた 。寄合組 。⑤ 連歌 俳諧で ,前句と付句を関係付ける契機となる言葉や物どうしの縁をいう 。古典 古歌 説話などに準拠を求めることが多い 。連歌において多用された 。 →付合
寄り合い小作
よりあい こさく ―あひ ― 5 【寄 り 合い小作 】他人の耕地を二人以上の者が共同で借りて耕作したこと 。
寄り合い所帯
よりあい じょたい ―あひ ― 5 【寄 り 合い所帯 ・寄 り 合い 世 帯 】① 多くの世帯が一か所に集まって住むこと 。② 雑多な派閥やグループが集まって ,十分組織化されないまま成り立っている団体 。