山路が笛
さんろ がふえ 【山路が笛 】草刈り童 (わらわ )に身をやつし山路と名乗った花人親王 (のちの用明天皇 )が ,長者の娘を思って吹いたという伝説の笛 。のちに ,牧童などの草刈り笛 。また ,恋人が思いをこめて吹く笛をもいう 。「柏木の鞠 (まり )―,古今其の品変れども皆これ恋路の寄框 (よせがまち )」〈浄瑠璃 五十年忌歌念仏 上 〉