Sanseido Dictionary
御許
おもと 【御 許 】一 (名 )① 貴人の座所を敬っていう語 。おそば 。「入鹿 ―にまろびつきて 」〈日本書紀 皇極訓 〉② おそば近く仕える者 。女房 。「この ―,馴れて目やすし 」〈源氏物語 宿木 〉③ 高貴な家の主だった女房 。「すこし ―ほどのきはにてぞありける 」〈大鏡 兼家 〉④ (「…のおもと 」の形で )女房の名の下につける敬称 。「民部の ―なめり 」〈源氏物語 空蟬 〉⑤ 女性あての手紙であて名に添えて書く語 。おんもと 。「―に 」二 (代 )二人称 。多く女性に対して ,敬愛の気持ちをこめて用いる 。あなた 。「―は今宵は上にやさぶらひ給ひつる 」〈源氏物語 空蟬 〉
御許
おんもと 1 【御 許 】① →おもと (御許 )1 に同じ 。② (多く 「おんもとに 」「おんもとへ 」の形で )女性が手紙の脇付 (わきづけ )に書く語 。「山本様 ―に 」
御許
みもと 0 【御 許 】一 (名 )おいでになるところ 。おそば 。「山田様 ―へ 」二 (代 )二人称 。あなた 。おもと 。「この仲人たてて ―の容姿 (かたち )消息し訪ひに来るやさきむだちや 」〈催馬楽 〉