Sanseido Dictionary
愛敬
あいぎょう ―ぎやう 【愛 敬 】〔中世後期以降 「あいきょう 」とも 〕① 愛し敬うこと 。敬愛 。あいけい 。「衆人 ―浅からずして万事心に叶ふべし 」〈万民徳用 〉② 容姿や物言いなどがかわいらしく魅力的なこと 。「わが顔にもうつりくるやうに ―は匂ひちりて 」〈源氏物語 野分 〉③ 相手への優しい思いやりがあること 。「聞きにくからず ,―ありて 」〈徒然草 1 〉④ 夫婦の結びつき 。夫妻の和合 。「げに ,―のはじめは日えりして聞し召すべき事にこそ 」〈源氏物語 葵 〉⑤ なまめかしさ 。媚 (こび )。媚態 (びたい )。「その縄手には ―こぼすな 」〈田植草紙 〉
愛敬
あいけい 0 【愛敬 】(名 )スル 心から敬うこと 。敬愛 。「余は其の詩人を ―するなり 」〈欺かざるの記 独歩 〉 →あいぎょう (愛敬 )