Sanseido Dictionary
戯れる
ざ れる 2 【戯 れる 】(動 ラ 下一 )《文 ラ下二 ざ る 》〔古くは 「さる 」とも 〕① ふざける 。たわむれる 。じゃれる 。「若君はいとうつくしうて ,―れ走りおはしたり 」〈源氏物語 須磨 〉② 風情 (ふぜい )がある 。趣がある 。しゃれている 。「―れたる女ぞ 」〈落窪物語 1 〉「さすがに ―れたる遣戸 (やりど )口に 」〈源氏物語 夕顔 〉③ あだめいている 。「年の程よりは ,―れてやありけむ 」〈源氏物語 乙女 〉
戯れる
じゃ れる 2 【戯 れる 】(動 ラ 下一 )《文 ラ下二 じや る 》〔「ざれる 」の転 〕子供や犬 猫などが人や物にまつわりついて遊ぶ 。「犬が飼い主に ―れる 」
戯れる
たわぶ れる たはぶれる 4 【戯 れる 】(動 ラ 下一 )《文 ラ下二 たはぶ る 》 →たわむれる に同じ 。「花に ―れる 」「人に ―れ物に争ひ一度は恨み一度は喜ぶ 」〈徒然草 75 〉
戯れる
たわむ れる たはむれる 4 【戯れる 】(動 ラ 下一 )《文 ラ下二 たはむ る 》〔「たはぶる 」の転 〕① 遊び興ずる 。無心に遊ぶ 。「子供と ―れる 」「百千の鳥どもが枝に ―れてさへづるぞ 」〈中華若木詩抄 〉② ふざけた気持ちで事をする 。たわむれにする 。「―れて言う 」③ (男女が )みだらな言動をする 。いちゃつく 。「公園で ―れる男女 」