Sanseido Dictionary
抱く
いだ く 2 【抱く ・懐 く 】(動 カ 五 [四 ])① 「だく ① 」の文語的な言い方 。「二つの半島に ―かれた静かな湾 」「大自然の懐に ―かれて暮らす 」「子を ―きつつおりのりす 」〈土左日記 〉② ある考え 気持ちを心の中にもつ 。「理想を ―く 」「不安を ―く 」「相手に不信感を ―かせる 」可能 いだける
抱く
うだ く 【抱 く ・懐 く 】(動 カ 四 )だく 。いだく 。「熱き銅 (あかがね )の柱を ―かしめられて立つ 」〈日本霊異記 上訓 〉〔上代語 「むだく 」の転で ,「だく 」の古形 。平安鎌倉時代の漢文訓読にだけ見える語 〕
抱く
だ く 0 【抱く 】(動 カ 五 [四 ])〔「うだく 」「いだく 」の転 〕① 両腕を回して物を中にかかえこむ 。「赤ん坊を ―く 」「恋人の肩を ―く 」「二人して ―く計なる檜木の柱を 」〈太平記 38 〉② 男が女と肉体関係を持つ 。③ 仲間に引き入れる 。「手前が ―くか俺が ―くか 」〈歌舞伎 小袖曽我薊色縫 〉可能 だける
抱く
むだ く 【抱 く 】(動 カ 四 )いだく 。だく 。「上野 (かみつけの )安蘇のま麻 (そ )群 (むら )かき ―き 」〈万葉集 3404 〉