Sanseido Dictionary
振るう
ふる う ふるふ 0 【振るう ・揮 う 】(動 ワ 五 [ハ 四 ])〔動詞 「振る 」に接尾語 「ふ 」の付いたもの 〕一 他動詞 ① 大きく振り動かす 。「拳を ―う 」「木刀を ―う 」② 振り動かして中の物を出す 。「財布を ―っても何も出ない 」③ 思うままに使いこなして ,そのものの持つ能力を十分に表す 。「大鉈 (おおなた )を ―う 」「健筆を ―う 」「熱弁を ―う 」「台風が猛威を ―う 」「暴力を ―う 」④ すっかり出す 。「よろづこの度は我が宝 ―ひてむ 」〈栄花物語 浅緑 〉二 自動詞 ① 勢いが盛んになる 。気力が充実する 。「商業が大いに ―う 」「成績が ―わない 」② 奇抜である 。とっぴである 。《振 》「―った話だ 」「理由が ―っている 」可能 ふるえる 慣用 腕を ―大鉈 (おおなた )を ―怖気 (おじけ )を ―表記 ふるう 《振 ・揮 ・震 ・奮 ・篩 》「振るう 」は “振り動かす 。勢いが盛んになる ”の意 。「木刀を振るう 」「親に暴力を振るう 」「台風が猛威を振るう 」「成績が振るわない 」「揮う 」は “能力を発揮する ”の意 。「健筆を揮う 」「熱弁を揮う 」「料理の腕を揮う 」「震う 」は “ふるえる ”の意 。「体が震う 」「震い付きたくなるほどいい女だ 」「奮う 」は “気力を充実させる ”の意 。「勇気を奮って立ち向かう 」「どうぞ奮ってご参加ください 」「篩う 」は “ふるいにかけてよりわける ”の意 。仮名書きが普通 。「小麦粉を篩う 」「応募者を試験で篩う 」