Sanseido Dictionary
杜鵑
とけん 0 【杜 鵑 】ホトトギスの漢名 。
杜鵑
ほととぎす 【〈杜鵑 〉・〈時鳥 〉・〈子規 〉・〈不如帰 〉・〈杜宇 〉・〈蜀魂 〉・〈田鵑 〉】一 3 (名 )① カッコウ目カッコウ科の鳥 。全長約30 センチメートル 。尾羽が長い 。背面は灰褐色 。腹面は白色で黒い横斑がある 。ウグイスなどの巣にチョコレート色の卵を産み ,抱卵と子育てを仮親に託す 。鳴き声は鋭く ,「テッペンカケタカ 」などと聞こえる 。夏鳥として渡来し ,山林で繁殖して東南アジアに渡る 。古来 ,文学や伝説に多く登場し ,卯月 (うづき )鳥 早苗 (さなえ )鳥 あやめ鳥 橘鳥 時つ鳥 いもせ鳥 たま迎え鳥 しでの田長 (たおさ )などの異名がある 。季 夏 「―平安城を筋違に 」蕪村 ② (「時鳥草 」「杜鵑草 」「油点草 」の文字を当てる )ユリ科の多年草 。丘陵や低山の湿った場所に生える 。高さ約60 センチメートル 。葉は互生し ,狭長楕円形で基部は茎を抱く 。秋 ,葉腋に白色で紫斑がある花を一 ~三個ずつつける 。花被片は六個 。和名は花の斑を ① の胸の斑に見立てたもの 。ほととぎすそう 。季 秋 二 (枕詞 ) 1 ① が飛ぶ意から類音の地名 「飛幡 (とばた )」にかかる 。「―飛幡の浦にしく波のしくしく君を 」〈万葉集 3165 〉