Sanseido Dictionary
染みる
し みる 0 【染みる ・沁 みる ・浸 みる ・滲 みる 】(動 マ 上一 )《文 マ上二 し む 》① 液体が ,繊維の間や物の割れ目をつたって広がる 。《染 ・浸 ・滲 》「インクが ―みる紙 」「雨が壁に ―みる 」「汗の ―みたハンカチ 」〔しみ出る場合は 「滲みる 」と書くことが多い 〕② 液体や気体などの刺激で ,刺すような痛みを感じる 。比喩的にも用いる 。《染 ・沁 》「冷たい水が歯に ―みる 」「寒さが身に ―みる 」「目に ―みるような新緑 」③ 心などに深く感じる 。《染 ・沁 》「人の情けが身に ―みる 」「骨身に ―みて感じる 」④ 影響を受ける 。染まる 。「悪習に ―みる 」〔古くは四段活用 ,中古に入って上二段にも活用し ,近世以降は上一段に活用されることが多くなった 〕
染みる
じ みる 【染みる 】(接尾 )〔動詞上一段活用 文 上二 〕名詞に付く 。① それがしみついて汚くなる意を表す 。「汗 ―みる 」「あか ―みる 」「油 ―みる 」② いかにもそういう様子に感ぜられる ,そういうふうに見えるという意を表す 。「所帯 ―みる 」「年寄り ―みる 」「子供 ―みる 」