Sanseido Dictionary
極める
きわ める きはめる 3 【極める ・窮める ・究める 】(動 マ 下一 )《文 マ下二 きは む 》〔「きわ 」の動詞化 〕① 限界に至らせる 。果てまで行きつかせる 。《極 ・窮 》「頂上を ―める 」② 物事のこの上ないところまで達する 。良いことにも悪いことにもいう 。《極 ・窮 》「栄華を ―める 」「経済は混乱を ―めている 」③ (学問や技芸で )非常に深いところまで達する 。《究 ・窮 》「蘊奥 (うんのう )を ―める 」「真理を ―める 」「その道を ―めた人 」④ (「口をきわめて 」の形で )それ以上に言いようのないほどに 。良いことにも悪いことにもいう 。《極 》「口を ―めてほめそやす 」「口を ―めて非難する 」⑤ 終わらせる 。尽きさせる 。「何ばかりの過ちにてか ,この渚に命を ―めむ 」〈源氏物語 明石 〉⑥ 定める 。決定する 。《極 》「某 (それがし )儀 ,京都在府に ―められ 」〈浄瑠璃 伽羅先代萩 〉⑦ 極限に達する 。きわまる 。「新田殿の御一家の運ここにて悉く ―め給はば 」〈太平記 18 〉〔中古には主に漢文訓読に用いられた 。「きわまる 」に対する他動詞 〕表記 きわめる 《極 ・究 》「極める 」は “極限にまで行きつく ”の意 。「窮める 」とも書く 。「頂上を極める 」「栄華を極める 」「口を極めて非難する 」「究める 」は “研究して ,物事の深奥まで達する ”の意 。「窮める 」とも書く 。「真理を究める 」「その道を究めた人 」