Sanseido Dictionary
止まる
とどま る 3 【止 まる ・留 まる ・停 まる 】(動 ラ 五 [四 ])① 人が ,移動せずにその場所にいる 。「戦争中も東京に ―っていた 」「家族が帰国した後も ―って勉強を続けた 」② 物事が先に進まない 。とまる 。③ ある範囲を出ない 。「初日は顔合わせに ―った 」「被害は一人や二人に ―らない 」④ その状態 地位のままでいる 。「現職に ―る 」「病状の進行は一時 ―っている 」⑤ やめになる 。中止になる 。「営み ,いつしかと待つことの ,さはりあり ,俄かに ―りぬる 」〈枕草子 98 〉⑥ 終わる 。とだえる 。「御封などの ,―るべきにもあらぬを 」〈源氏物語 賢木 〉⑦ 究極のものとする 。「人の父としては慈に ―り ,人の子としては孝に ―るといふ 」〈浄瑠璃 山崎与次兵衛寿の門松 〉〔「とどめる 」に対する自動詞 〕可能 とどまれる
止まる
とま る 0 【止 ま る ・留 ま る ・停 まる 】(動 ラ 五 [四 ])一 自動詞 ① 動いていた人 物などが動かなくなる 。停止する 。《止 ・停 》「時計が ―る 」「心臓が ―る 」「赤信号で ―る 」② 続いていたものが絶える 。継続していた状態が中断する 。《止 ・停 》「痛みが ―る 」「鼻血が ―らない 」「地震で電気もガスも ―ってしまった 」「原料の供給が ―る 」③ ある場所に固定されて動かない 。《止 ・留 》「釘が短すぎて板がうまく ―らない 」④ (鳥 虫などが )何かにつかまって休む 。《止 ・留 》「スズメが電線に ―っている 」「トンボが ―る 」⑤ 見たり聞いたりしたものが強く意識される 。《留 ・止 》「白いセーターの少女が目に ―った 」「御心 ―るべき故もなき心地して 」〈源氏物語 空蟬 〉⑥ とりやめになる 。中止になる 。「月の宴 …―りてさうざうしかりつるに 」〈源氏物語 鈴虫 〉⑦ 立ち止まって休む 。たたずむ 。「今宵も行き過ぎがてに ―らせ給へるを 」〈源氏物語 蓬生 〉⑧ あとに残る 。生き残る 。「今まで ―り侍るがいと憂きを 」〈源氏物語 桐壺 〉⑨ 決着がつく 。落ち着く 。「ことわりも何も ,いづこに ―るべきにか 」〈源氏物語 若菜上 〉⑩ 妊娠する 。「誰子ともしれず ―つて ,お腹をなやみといふ時 」〈浮世草子 諸艶大鑑 3 〉二 他動詞 ① とめる 。やめる 。「サラバトアッテ自害ヲ ―ラセラレタ 」〈日本大文典 〉② 停止させる 。「野口の溝の水氷滑るを ―る高足駄 」〈浄瑠璃 冥途の飛脚 下 〉〔「とめる 」に対する自動詞 〕可能 とまれる 慣用 お高く ―御目 (おめ )に ―目にも留まらぬ
止まる
やま る 0 【止 まる 】(動 ラ 五 [四 ])やんだ状態になる意の俗な言い方 。やむ 。「道楽が ―らない 」