Sanseido Dictionary
武士の
もののふ の 【〈武士 〉の 】(枕詞 )① 文武の官に属する氏 (うじ )の多いことから ,「八十 (やそ )」「宇治川 」に ,また数の多い意の 「五十 (い )」に言いかけて 「磐瀬 (いわせ )」にかかる 。「―八十宇治川の網代木に 」〈万葉集 264 〉「あをによし奈良山過ぎて ―宇治川渡り 」〈万葉集 3237 〉「―磐瀬の社 (もり )のほととぎす 」〈万葉集 1470 〉② 後世 ,「もののふ 」を武士の意と解して ,武士の持つ 「矢 」と同音を含む 「矢野 」「矢田野 」などにかかる 。「―矢田野のすすき打ち靡き 」〈続後撰和歌集 秋上 〉