Sanseido Dictionary
浮世草子
うきよ ぞうし ―ざう ― 4 【浮世草子 】江戸時代の小説の一形態 。1682年成立した井原西鶴の 「好色一代男 」に始まり ,天明年間 (1781 〜1789 )頃まで上方を中心に流行した 。民衆の教化 啓蒙 (けいもう )を主とした仮名草子に対し ,遊里 芝居を中心に町人の世界を描く 。西鶴をはじめ ,西沢一風 錦文流 江島其磧 八文字屋自笑などの作家がおり ,好色物 町人物 気質物 (かたぎもの )怪異小説など ,その形態 題材も多岐にわたる 。浮世本 。