Sanseido Dictionary
渡辺崋山
わたなべ かざん ―くわざん 【渡辺崋山 】[1793 〜1841 ]江戸後期の洋学者 南画家 。三河国田原藩の家老 。名は定静 (さだやす ),通称は登 ,崋山は号 。儒学を佐藤一斎 松崎慊堂に ,南画を金子金陵 (?〜1817 )谷文晁に学んだ 。さらに西洋画の技法を研究し ,肖像画など写生画にすぐれた 。また ,藩の海防掛に任じたことから蘭学にも通じ ,高野長英 小関三英らと交わり尚歯会の一員となる 。幕府の対外政策を批判した 「慎機論 」を著し ,蛮社の獄に連座 ,国元に蟄居中に自殺 。作 「一掃百態 」「鷹見泉石像 」など 。