Sanseido Dictionary
澄む
す む 1 【澄む ・清 む 】一 (動 マ 五 [四 ])① 空や液体に曇りや濁りがなくなって ,透き通ってみえる 。 ↔にごる 。 「水が ―む 」「秋は空気が ―んで感じられる 」「月が ―む 」② まじりけがなくなる 。 ↔にごる 。 「―んだ色 」③ 音がよく響きわたる 。さえる 。「―んだ笛の音 」④ 清音で発音する 。 ↔にごる 。 「この語は ―んで読む 」⑤ 雑念がなくなる 。「―んだ心 」⑥ 静かになる 。「人 ―みてのち三人ながら車より下りぬれば 」〈今昔物語集 28 〉⑦ すましこむ 。「舟の楫取りたる男ども ,…いといみじう ―みたるさまなり 」〈更級日記 〉⑧ 道理が明らかになる 。「理ノ ―マヌコトヂャ 」〈日葡辞書 〉⑨ 沈んでいる 。くすんでいる 。「中には萱草など ―みたる色を着て 」〈源氏物語 手習 〉〔「澄ます 」に対する自動詞 〕二 (動 マ 下二 )① 道理を明らかにする 。決着をつける 。「理ヲ ―ムル 」〈日葡辞書 〉② 濁りを去りきれいにする 。「心ヲ ―メテ世ノ塵ニケガサレザル 」〈日本大文典 〉③ 気持ちを納得させる 。「あい〱 ,と ―めぬ顔して猫をさすつて居る 」〈歌舞伎 お染久松色読販 〉