Logo The Wordsmith Dictionary
Exact matches only Allow stemming Match all embedded
Sanseido Dictionary

為る

する 0 サ変 (「…(を )する 」の形で )(動作性の名詞を受けて )ある動作 行為を行う 。多くの場合 ,その名詞を語幹とするサ変動詞も存在する 。勉強を する サインを する 不審な動きを する 電話を する こら 何を する んだ 自分だけ楽を する ある一時期 ,ある職務 ポストにつく 。昔 ,高校の教師を ていたとき (「(…に )…をする 」の形で )装身具などを身につける 。鉢巻を する いつもネクタイを ている 人や物がある形 性質である 。また ,人がある服装 顔の形 表情である 。こわい顔を てにらむ 青い目を た女の子 立派な体格を ている いい腕を ている職人 動詞の連用形に付いて ,いったん名詞化されたものを再び動詞化する 。多くは古語で打ち消し表現に用いられた 。する 尽き ぬ思い 絶え (「…を …にする 」「…を …とする 」の形で )ある人をある身分にする 。あるポストにつける 。あるものに育て上げる 。息子を医者に する 犬を友と て暮らす 孫を相手に て遊ぶ ある物をある用途に使う 。腕を枕に て寝る 釣った鮎 あゆ をさかなに て酒を飲む ある物を …に変化させる 。小切手を現金に する 大豆を臼でひいて粉に する …を …と見なす ,考える 。…扱いする 。あの話はなかったことに て下さい ひとをばかに する にもほどがある 自分で …を …と思う ,感じる 遠足を楽しみに ている 僕は君を頼りに ているんだよ 形容詞 形容動詞の連用形に付いて )その状態にならせる 。その状態を出現させる 。髪を長く する これまでの経緯を明らかに する 静かに なさい 決める (「…ことにする 」「…こととする 」の形で動詞 助動詞を受けて )…することを決意する 。…することに決める 。私も一緒に行くことに 本契約の定めに従うことと する (「…にする 」の形で名詞 代名詞を受けて )選び出して …と決める 。朝食はパンに する か御飯に する か決めて下さい どちらに ますか (動詞の終止形を 「と 」で受けて ,また ,名詞を 「と 」「に 」で受けて ,「…とする 」「…にする 」の形で )それまでの動作を打ち切って新たな動作にとりかかる 。そろそろ寝ると する お昼だからご飯に ましょう (「…とする 」の形で状態性の名詞を受けて )…であると判定する 。決定する 。一審の判決では有罪と れた この法案を是 (ぜ )する 者の割合は …(「…とする 」の形で ,文語形容詞の終止形を受けて )自分で …であると思う 。原案を良しと する 者が多数を占めた 職にとどまることを潔しと 解散のおそれなしと ない (「…とすれば 」「…にしては 」の形で )…であると仮定する 。…と一応決める 。いま生きていると すれ ば三〇歳になる 小学生に ては背が高い 多く 「…ものとする 」の形で動詞 助動詞を受けて )法律 規則の文章で ,…と決める 。定める 月謝は月末までに納めるものと する 委員の任期は二年と する (「…とすれば 」「…にしては 」「…としては 」「…としても 」「…としての 」などの形で )その人の立場から考えると 。彼女と すれ ばそう考えるのも無理はない 私と ても言い分はある 彼の小説に ては短い方だ 重役と ての仕事 (「…としたことが 」の形で )あの有能な …が不覚にも 。おれと たことが ,こんな失敗をしでかすとは (「…うとする 」「…ようとする 」の形で動詞 助動詞の未然形を受けて )ある動作にとりかかる 。出かけようと たら雨が降ってきた ある事柄が行われる所である 。ある出来事が始まりかかっている 。夕陽がまさに沈もうと ていた 船はまさに岸壁を離れようと ていた (「…がする 」の形で名詞を受けて )ある現象 感じが知覚されるとき ,受け手の立場からではなく ,そのもととなった現象を中心に表現する言い方 。玄関で人の声が する 良い香りの する 変な味が する 頭痛が する ほめられれば悪い気は ない (事物の状態などを表す副詞を受けてそれを述語化する )そのような状態である 。あっさり (と )た味 疲れてぐったり (と )する ゆっくり ていって下さい いつも堂々と ている それを見てぞっと 数量を表す語に付く 。(時間を表す語に付いて )ある時刻を起点にして ,その時間が経過する 。たつ 雨は一時間 (も )すれ ばやむだろう 買って一年 (も )ないのにもう壊れた (価格を表す語に付いて )買い手の立場から ,その値段である 。あまり安くない場合にいうことが多い 。四〇万円も する 高級カメラ これいくら たの (人数を表す語に 「…して 」の形で付いて )その人数で一緒にある動作をすることを表す 。二人 て出かける 家族みんな て働く 「…(と )して 」「…(と )すると 」「…(と )すれば 」「…(と )したら 」などの形で ,副詞を述語化して用いる 。依然と もしか する もしか たら ひょっと ひょっと する ひょっと たら ややも する とも する とも すれ 頑と て口を割らない 鹿児島でも時と て雪が降る 補助動詞 (動詞の連用形に助詞 「は 」「も 」「でも 」「さえ 」「こそ 」などを伴ったものに付いて )その動詞の意味 ,またはその動詞の打ち消しの意味を強める 。出かけは たが 見も ない 知りも ないことを言うな 笑いでも たら 乗りさえ すれ (動詞の連用形を重ねたもの ,あるいは動詞に並列を表す 「なり 」「たり 」「も 」「か 」「し 」「つ 」などを添えたものに付いて )叙述を助ける働きをする 。鉛筆の芯 しん を削り削り て細字を書く 見聞き たこと ここで寝起き ている 打つなりたたくなり てくれ 書いたり消したり する 日によって静かだったりうるさかったり する 逃げも隠れも ない 材質が粗悪だか薄いか て穴があく 腹はへるし風は冷たいし する から 抜きつ抜かれつ する (上に 「お 」を添えた動詞の連用形 ,あるいは ,上に 「御 」を添えた動作を表す漢語に付いて )謙譲の意を表す 。先生をお呼び する お荷物をお持ち ましょう のちほど係の者が御案内 ます お客様を御招待 する 〔(1 )する の活用は ,口語では さ ,し ,する する ,すれ ,しろ ,文語では せ ,し ,す ,する ,すれ ,せよ 。(2 )各活用形のうち ,口語の未然形は ,には助動詞 ない よう が ,には助動詞 打ち消し )が ,には れる せる がそれぞれ接続する 。させる される 。(3 )命令形は ,古くから せよ が用いられ ,現代でも文章語的な言い方としては用いられることがある 。一方 ,中世後期から せい が用いられるようになり ,近世江戸語以降は しろ が用いられるようになった 。(4 )文語の場合 ,過去の助動詞 の接続は変則的で ,終止形 には連用形 から 連体形 および已然形 しか には未然形 から続く 。すなわち しき せし せしか となる 。(5 )する は ,他の語と合して ,いろいろの複合動詞をつくる 。(ア )うわさする びっくりする おともする 。(イ )勉強する 運動する 練習する 研究する 。(ウ )リードする スケッチする ノックする 。(エ )重んずる 軽んずる 先んずる 。(オ )察する 達する 決する 。(カ )感ずる 信ずる 論ずる 生ずる 通ずる 。(キ )愛する 熟する 服する 訳する 略する 。これらのうち ,(エ )と (カ )の諸動詞は ,すべて ずる となるから ,ザ行変格活用ということになる 。文語の場合もほぼ同様である 。(6 )現代語では ,(5 )にあげたようなサ変の複合動詞のうちには ,サ行 (ザ行 )変格以外の他の活用として用いられるものもある 。すなわち ,(5 )の (エ )(オ )(カ )の諸動詞は上一段活用としても用いられる 。例えば 重んじる 先んじる 察しる 達しる 感じる 信じる 論じる 生じる 通じる など また ,(キ )の諸動詞は五段活用としても用いられる 。例えば 愛す 熟す 服す 訳す 略す など