Sanseido Dictionary
烏帽子
えぼし 0 1 【烏 帽 子 】〔カラス色 (黒色 )の帽子の意 〕① 元服した男子の用いた袋状の冠物 。奈良時代の圭冠 (はしはこうぶり )から変化したといわれ ,平安時代結髪の習慣の一般化とともに広く庶民の間にも用いられた 。公家は平服時に絹や紗で製し黒漆を塗ったものを ,庶民は麻布製のやわらかいものを用いた 。のち紙製で漆で塗り固めたものとなり ,近世まで公家 武士の間で用いられた 。立烏帽子 折烏帽子 侍烏帽子 萎 (なえ )烏帽子などがある 。えぼうし 。② 家紋の一 。折烏帽子を図案化したもの 。