Sanseido Dictionary
然るに
さるに 【然 るに 】(接続 )① しかるに 。ところが 。「―,かの大将 ,出でてたばかりたまふやう 」〈伊勢物語 78 〉② そうしたところ 。すると 。「―,十二月ばかりにとみの事とて御文あり 」〈伊勢物語 84 〉
然るに
しかるに 2 【然 るに 】(接続 )〔動詞 「しかり 」の連体形 「しかる 」に ,助詞 「に 」の付いた語 〕① そうであるのに 。それなのに 。多く文章や演説などに用いる語 。「国民に福祉の向上を誓った 。―,その公約は全く実行されていない 」② 話題を変えて ,別のことを述べる時 ,その冒頭に用いる 。ところで 。さて 。「―,其の人の右中弁にて殿上人にて有ける時に 」〈今昔物語集 28 〉