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Sanseido Dictionary

然れば

されば れば 動詞 (さ )の已然形に の付いたもの 〕接続 上に述べたことを受け ,その帰結として下に述べる事柄が起こることを表す 。そうであるから 。だから やがて極楽へ参りけり 。心にだにもふかく念じつれば ,仏も見え給ふなりけり 宇治拾遺物語 1 話題を転ずる時に用いる 。さて 才覚又ならぶ人なし 。,その里に戦ひおこつて 仮名草子 伊曽保物語 意外であるという意をこめて用いる 。いったい そもそも 鎌倉へだにも入れられぬこそほいなけれ 。こは何事ぞ 平家物語 11 応答に用いる語 。さよう 『権三殿は御存じないか 』『存じたとも申されず ,存ぜぬとも申されぬ 』浄瑠璃 鑓の権三重帷子

 

然れば

しかれば れば 接続 しかり の已然形 しかれ に接続助詞 の付いた語 。漢文訓読に用いられた語で ,古くは ,和文系の されば と対応した 〕そうであるから 。それだから 命を堕さん事を悔いず ,寂阿に於ては ,英時が城を枕にして討死すべし 太平記 11 話題を変える時 ,話の冒頭に用いる 。ところで さて ,胡国の軍 いくさ ,強 (こお )うして従ふこと期 (ご )し難し 謡曲 昭君