Sanseido Dictionary
立て
たて 1 【立て 】一 (名 )〔動詞 「立てる 」の連用形から 〕① 筋 。趣旨 。「なあにそりやあ軍書の講釈だ 。あつちのは ―が違はあ 」〈滑稽本 浮世床 初 〉② きまり 。おきて 。たてまえ 。「この廓 (さと )の ―だといつても 」〈人情本 仮名文章娘節用 〉③ 宴会 。酒宴 。遊興 。「是か ,こりや ―に行く大尽衣装ぢや 」〈浄瑠璃 新版歌祭文 〉④ 遊興費などを一人でひきうけること 。おごり 。「わたしが ―でござります 」〈歌舞伎 韓人漢文手管始 〉二 (接頭 )役目などを表す名詞に付いて ,中心となるものの意を表す 。第一の 。筆頭の 。「―行司 」「―女形 (おやま )」三 (接尾 )① 動詞の連用形に付いて ,その動作が終わったばかりの意を表す 。…したばかり 。「焼き ―のいも 」「出来 ―のほやほや 」 →だて ② 助数詞 。勝負に続けざまに負けた数を数えるのに用いる 。連敗 。「三 ―を食う 」
立て
だて 【立て 】(接尾 )① 名詞および形容詞の語幹 ,動詞の連用形に付いて ,ことさらに ,あるいは特にそうする意を表す 。「忠義 ―」「かくし ―」「かばい ―」「頼もし ―」② 牛馬の数や櫓の数に付けて ,それだけの数で成り立っていることを表す 。「四頭 ―の馬車 」「八挺 ―」③ 助数詞 。映画館 劇場などで ,一回に見せる作品を数えるのに用いる 。「三本 ―の映画館 」方法 方針などの種類を数えるのに用いる 。「当面の政策はこの二本 ―でゆく 」