Sanseido Dictionary
紫式部
むらさき しきぶ 6 【紫式部 】① クマツヅラ科の落葉低木 。暖地の山野に生える 。高さ2 メートル 内外 。葉は楕円形 。初夏 ,葉腋 (ようえき )に淡紅紫色の小花を多数つけ ,秋 ,球形の液果が紫色に熟す 。実紫 (みむらさき )。漢名 ,紫珠 。季 秋 ② 人名 (別項参照 )。
紫式部
むらさきしきぶ 【紫式部 】[973頃 〜1014頃 ]平安中期の女流作家 歌人 。藤原為時の女 (むすめ )。はじめ藤式部と呼ばれる 。藤原宣孝と結婚 ,大弐三位を生むがまもなく夫と死別 。その後 ,源氏物語の執筆を始める 。才媛のほまれ高く ,一条天皇中宮彰子 (上東門院 )に仕え ,「白氏文集 」を進講 。藤原道長や藤原公任らとの交流もあった 。ほかに 「紫式部日記 」「紫式部集 」などの著がある 。